問題番号 : 117E29

83歳の女性。腰痛を主訴に来院した。持続性の腰痛に対して,自宅近くの医院で処方されたNSAIDを服用していた。一時的に疼痛は緩和したが,再び増悪したため紹介受診した。精査の結果,多発肝転移を伴う膵癌と診断された。薬物による抗癌治療などの積極的な治療を希望しなかった。食事摂取量は以前と比較し,わずかに減少している。
 この患者に対する疼痛緩和としてまず行うのはどれか。

正解
d
国試正答率
64%

Assessment
①83歳
②非ステロイド性抗炎症薬NSAIDが投与され,

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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