問題番号 : 117E28

40歳の女性。シュノーケリング中にうつ伏せで浮かんでいるところを発見され,救急車で搬入された。救急隊が到着した際には心肺停止状態であり,適切な処置により心拍は再開したが,入院4日目の頭部単純CTで皮髄境界消失と尿崩症を認めたため,入院6日目と7日目に法的脳死判定を実施して脳死と判定された。事故の前に臓器提供に関する本人の口頭による拒否の意思表示はなかった。
 この患者で臓器提供ができる根拠に該当しないのはどれか。

正解
d
国試正答率
99%

Assessment
①シュノーケリング中にうつ伏せで浮かんでいる。心肺停止状

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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