問題番号 : 117D74
76歳の女性(3妊3産)。大腿骨骨折のため入院中である。膀胱内留置カテーテルを抜去した翌日,外陰部の腫瘤を認めた。本人は1年前から外陰部のしこりを自覚していたが,日常生活に支障がないため受診していなかったという。意識は清明。身長154cm,体重64kg。体温36.8℃。脈拍72/分,整。血圧126/74mmHg。呼吸数14/分。胸腹部の身体所見に異常を認めない。血液所見と血液生化学所見とに異常を認めない。診察時の外陰部写真を示す。 この患者に認めた場合,腫瘤の用手還納を急ぐのはどれか。
画像診断:上画像参照。Assessment:
無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。