問題番号 : 117D72

35歳の男性。健診で高血圧と腎機能低下を指摘されて来院した。自覚症状はない。父が血液透析を受けていたが,1年前にくも膜下出血で突然死した。胸腹部に異常を認めない。下腿に浮腫を認めない。尿所見:蛋白(-),糖(-),潜血(-)。血液所見:赤血球444万,Hb 12.7g/dL,Ht 39%,白血球4,900,血小板21万。血液生化学所見:総蛋白7.3g/dL,アルブミン4.8g/dL,尿素窒素19mg/dL,クレアチニン1.9mg/dL,尿酸6.6mg/dL,Na 142mEq/L,K 4.5mEq/L,Cl 107mEq/L,Ca 9.1mg/dL。腹部単純CT冠状断像を示す。
 この患者の治療方針を決定するために必要な検査はどれか。

正解
c
国試正答率
98%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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