問題番号 : 117D62

52歳の男性。右片麻痺を主訴に来院した。1か月前から早朝に激しい頭痛を自覚していたが,市販の鎮痛薬を内服して様子をみていた。10日前から右上下肢の脱力が出現し,次第に増悪したため受診した。既往歴に特記すべきことはない。身長172cm,体重68kg。体温36.2℃。脈拍72/分,整。血圧134/82mmHg。呼吸数16/分。右利き。徒手筋力テストで右上下肢共に3の片麻痺を認める。頭部造影MRIのT1強調水平断像(A)と冠状断像(B)を示す。翌日,開頭腫瘍摘出術を行うこととなった。
 術後新たに起こる可能性がある神経症状はどれか。2つ選べ

正解
b, c
国試正答率
39%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

無料会員登録して、解説をすべて見る