問題番号 : 117D61

58歳の男性。貧血の精査のため来院した。3か月前から続く体重減少と腹部膨満感のため自宅近くの診療所を受診したところ,貧血を指摘され紹介受診した。胸骨右縁第2肋間を最強点とする収縮期雑音を聴取する。呼吸音に異常を認めない。左肋骨弓下に脾を5cm触知する。表在リンパ節を触知しない。血液所見:赤血球243万,Hb 7.8g/dL,Ht 25%,白血球13,900(骨髄芽球3%,前骨髄球3%,骨髄球6%,後骨髄球1%,桿状好中球3%,分葉好中球37%,好酸球14%,好塩基球13%,単球2%,リンパ球18%),血小板8.0万。末梢血好中球BCR-ABL(FISH法)陰性,骨髄穿刺はdry tapであった。骨髄の生検組織のH-E染色標本(A)と鍍銀染色標本(B)を示す。
 この患者の末梢血でみられるのはどれか。

正解
e
国試正答率
98%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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