問題番号 : 117D49

生後1時間の男児。在胎38週,体重4,100g,帝王切開で出生した。Apgarスコアは8点(1分),9点(5分)。母親は33歳,初産で妊娠糖尿病と診断されていたが,定期的な妊婦健康診査を受診していなかった。体温37.2℃。心拍数140/分,整。血圧72/48mmHg。呼吸数50/分。SpO2 98%(room air)。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は軽度の膨隆を認める。肝臓を右肋骨弓下に1cm触知するが,脾臓は触知しない。皮膚は赤く,末梢性チアノーゼを認める。
 直ちに行うべき検査はどれか。

正解
a
国試正答率
89%

Assessment
①生後1時間の男児
②体重4,100gで出生した。母体は

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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