問題番号 : 117D40

13歳の男子。運動後の呼吸困難を主訴に救急車で搬入された。昨日,給食でうどんを食べた後,午後1限目の体育で持久走をしたところ,全身の蕁麻疹,気分不快,咳嗽,喘鳴および呼吸困難が出現したため救急搬送され治療を受けた。1週間前にも同様のエピソードがあったが食事制限は行われていなかった。白血球6,700(好酸球5%)。IgE 740IU/mL(基準170以下)。プリックテスト:コムギ抗原液のみ強陽性。
 この患者に対する指導として最も適切なのはどれか。

正解
d
国試正答率
95%

Assessment
①13歳の男子。運動後の呼吸困難⇒年齢からは心循環器系疾

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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