問題番号 : 117D24

10歳の男児。繰り返す鼻出血と皮下出血を主訴に母親に連れられて来院した。乳児期から同様の症状を繰り返しており,鼻出血は数時間以上止血困難なことがたびたびある。父親も出血傾向があるという。意識は清明。眼瞼結膜は軽度貧血様で,眼球結膜に黄染を認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦,軟で,肝・脾を触知しない。両側下腿に紫斑を認める。血液所見:赤血球328万,Hb 10.2g/dL,Ht 31%,白血球8,400,血小板35万,出血時間10分以上(基準7分以下),PT-INR 1.0(基準0.9~1.1),APTT 50.3秒(基準対照32.2),血漿フィブリノゲン280mg/dL(基準186~355),血清FDP 5μg/mL(基準10以下)。ADP血小板凝集能は正常。
 最も考えられるのはどれか。

正解
e
国試正答率
93%

Assessment
①10歳の男児。乳児期から繰り返す鼻出血と皮下出血⇒先天

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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