問題番号 : 117D23

3歳の男児。発熱と右眼の充血を主訴に母親に連れられて来院した。2日前から発熱があり,のどの痛みを訴えていた。本日,右眼の充血に気付いたという。体温38.8℃。脈拍104/分,整。呼吸数24/分。右眼瞼結膜および眼球結膜は充血し,眼脂を認める。咽頭は発赤し,口蓋扁桃に白苔の付着を認める。口腔内に水疱なし。頬粘膜に白斑なし。歯肉腫脹なし。両側の頸部に径1cmのリンパ節を数個ずつ触知する。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦,軟で,肝・脾を触知しない。頬部を含む皮膚に皮疹を認めない。
 原因として最も可能性が高いウイルスはどれか。

正解
b
国試正答率
95%

Assessment
①発熱と右眼の充血,眼脂,咽頭発赤,両側頸部のリンパ節を

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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