問題番号 : 117D18
66歳の女性。左方視時の複視と羞明を主訴に来院した。1か月前から複視を自覚し,2日前から左眼の羞明が出現したため受診した。意識は清明。体温36.4℃。脈拍72/分,整。血圧128/86mmHg。呼吸数14/分。頭部単純MRI T2強調像(A)と選択的左内頸動脈造影側面像(B)を示す。 この患者の治療で正しいのはどれか。
画像診断:上画像参照。Assessment:
無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。