問題番号 : 117C58

29歳の男性。職場健診で胸部エックス線写真の異常陰影を指摘され,精査目的に来院した。3か月前に海外から来日し,近隣の工場で勤務している。来日前は大きな病気にかかったことはないが,最近,咳き込むことがあるという。職場から提供されたアパートで同郷の3人と共同生活をしている。血液検査で結核菌特異的全血インターフェロンγ遊離測定法〈IGRA〉が陽性であった。
 この患者の結核菌感染の診断確定に必要なのはどれか。2つ選べ

正解
d, e
国試正答率
92%

Assessment
①胸部エックス線写真の異常陰影,咳き込むことがある⇒異常

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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