問題番号 : 117C53

58歳の女性。頭痛を主訴に来院した。暑い日の午前,仕事中に少しめまいを感じ,頭痛も出現したため受診した。作業中に大量に汗をかいた。最近,家族の介護が忙しく,寝不足が続いていた。仕事は空調のない自宅の作業場で,部屋を閉め切って縫製の作業をしている。既往歴に特記すべきことはない。喫煙歴と飲酒歴はない。身長155cm,体重70kg。BMI 29.1。体温36.4℃。身体診察と神経診察とに異常を認めない。
 この患者に対する説明として適切なのはどれか。

正解
d
国試正答率
99%

Assessment
①暑い日の午前,仕事中に少しめまいを感じ,頭痛も出現⇒熱

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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