問題番号 : 117C40

6月上旬のある日。午後1時過ぎに,近所の小学校の校庭で遊んでいた児童数名が,頭痛,咽頭痛,咳,強い目の刺激を訴えて来院した。いずれの児童も意識清明,体温は36℃台。眼球結膜に軽度発赤を認める。発汗を認める。天気は快晴,気温31.2℃,湿度60%,微風であった。小学校のある地域は,自動車の交通量が多く,市が指定するごみの焼却施設が10km離れたところにある。
 原因として最も可能性の高いのはどれか。

正解
e
国試正答率
92%

Assessment
①6月上旬,午後1時過ぎ
②児童数名が,頭痛,咽頭痛,咳

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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