問題番号 : 117B47

本問は,117B47~48の連問の一部です。

39歳の女性。動悸と息切れを主訴に来院した。
現病歴:半年前から月経量が増え,3か月前から階段昇降時に動悸と息切れを自覚するようになったため受診した。
既往歴:特記すべきことはない。
生活歴:会社員。一人暮らし。喫煙歴はない。飲酒は機会飲酒。
家族歴:特記すべきことはない。
月経歴:初経13歳。周期28日型,持続10日間。
現 症:意識は清明。身長154cm,体重57kg。体温36.4℃。脈拍96/分,整。血圧126/80mmHg。呼吸数18/分。SpO2 98%(room air)。眼瞼結膜は貧血様である。甲状腺腫と頸部リンパ節とを触知しない。心音と呼吸音とに異常を認めない。肝・脾を触知しない。下腹部は軽度膨隆している。内診で,径10cmの腫瘤を触知する。神経診察で異常を認めない。
 ある論文に掲載されている眼瞼結膜所見別の貧血患者数の表を示す。

眼瞼結膜の身体所見から貧血を診断する場合,この患者の貧血診断における尤度比を求めよ。

正解
d
国試正答率
97%

Assessment
①39歳の女性。動悸と息切れを主訴として来院した。半年前

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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