問題番号 : 117B40

70歳の男性。肺炎で入院加療を受けている。肺炎が治癒したため,自宅に退院予定であった。担当医が早朝に診察するために病室に入ったところ,点滴チューブの結合部が外れ,床面に逆流した血液が溜まっているのを発見した。患者の状態を確認したところ,既に患者の下顎に死後硬直を認め,死亡確認を行った。
 この状況で次に行うべき適切な対応はどれか。

正解
b
国試正答率
97%

Assessment
①肺炎が治癒したため自宅に退院予定⇒死が差し迫った状態で

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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