日齢5の男児。胆汁性嘔吐と血便のため産科診療所から救急車で搬入された。在胎39週,出生体重3,300gで出生した。生後1日目から母乳を開始し,生後3日目ごろから哺乳後の嘔吐を認めるようになった。昨夜から胆汁性嘔吐が出現し,早朝に血便を認め,ぐったりしてきたため救急搬送された。身長52cm,体重3,100g。体温37.2℃,心拍数140/分,整。血圧60/48mmHg,呼吸数40/分。大泉門の軽度陥凹を認める。血液所見:赤血球560万,Hb 18.5g/dL,Ht 48%,白血球11,000,血小板18万,PT-INR 1.0(基準0.9~1.1),APTT 30秒(基準対照32.2)。血液生化学所見:総蛋白6.8g/dL,アルブミン4.0g/dL,AST 40U/L,ALT 10U/L,クレアチニン0.5mg/dL,Na 135mEq/L,K 4.0mEq/L,Cl 98mEq/L,尿素窒素7.0mg/dL。CRP 0.1mg/dL。上部消化管造影検査で十二指腸より先に造影剤が通過しなかった。注腸造影像(A)と腹部超音波像(カラードプラ)(B)を示す。
適切な治療はどれか。