問題番号 : 117A49

81歳の男性。もの忘れを主訴に来院した。5年前に妻を亡くしてから,一人暮らしとなった。年金で十分生活はできていて,身の回りのことは自分で行っていた。約2年前から,約束を忘れたり,同じ食材を何度も買ってきて冷蔵庫に詰め込んだりするようになった。心配した長男夫婦が勧めても適当にはぐらかして受診しなかったが,再三の説得により長男と受診した。既往歴に特記すべきことはない。診察時,疎通性は良好であるが答えられない質問になると,その場を取り繕う様子がみられた。Mini-Mental State Examination〈MMSE〉は18点(30点満点)で,時間の見当識と語想起の課題で失点が目立った。神経診察では,筋力低下,感覚障害,不随意運動および筋強剛はみられず,歩行も正常であった。血液生化学検査で異常を認めない。頭部MRIで年齢相応の脳萎縮を認める。脳血流SPECTを示す。
 この患者の支援のために,まず申請するのはどれか。

正解
a
国試正答率
92%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

無料会員登録して、解説をすべて見る