問題番号 : 116E39

21歳の男性。左頬部の痛みを主訴に来院した。1週間前から咽頭痛,鼻汁があり3日で改善した。昨日から左頬部の痛みと圧迫感,浮腫が出現し,増悪してきたため来院した。既往歴に特記すべきことはない。体温36.5℃。脈拍80/分,整。血圧106/76mmHg。呼吸数14/分。鼻鏡検査で左中鼻道に膿性鼻汁を認める。顔面の写真を下に示す。
 この時点でみられる可能性が最も低いのはどれか。

正解
e
国試正答率
81%

画像診断
上画像参照。
 左頬部(鼻の外側)の皮膚の腫脹を認める。発赤は認めな

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

無料会員登録して、解説をすべて見る