問題番号 : 116E34

82歳の男性。心不全の急性増悪で入院していたが,病状が安定してきたので退院を見据えて療養環境を調整することになった。高血圧症,陳旧性心筋梗塞の既往があり,多発ラクナ脳梗塞後遺症で巧緻機能障害を認める。改訂長谷川式簡易知能評価スケールは16点(30点満点)である。独居で血縁者はいない。
 この患者への対応で適切でないのはどれか。

正解
c
国試正答率
99%

Assessment
①82歳の男性 ⇒ 介護保険の第1号被保険者の対象年齢

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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