問題番号 : 116E31

75歳の男性。一人暮らし。3か月前に肺癌と診断され,肺内転移,骨転移を認めた。家で穏やかに過ごしたいという本人の希望で在宅療養している。自宅で最期を迎えることを希望している。2週間前からはほぼ寝たきりでトイレに行くこともできず,訪問看護サービスとホームヘルパーの訪問を受けている。5日前から腰痛が出現し,訪問診療の医師が薬物療法を行ったが腰痛が悪化している。本日,医師が診療に訪れた際に患者が「もう今日で死なせてください」と強く訴えた。
 本日の訴えに対する医師の対応として正しいのはどれか。

正解
e
国試正答率
100%

Assessment
①75歳の男性,一人暮らし ⇒ 独居高齢者
②3か月前に

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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