問題番号 : 116D22

68歳の男性。夜間に寝言が多いことを同居家族に指摘されたため来院した。既往歴,家族歴には特記すべきことはない。同伴した妻によると,夜間に大声で叫んだり,足を振り上げて隣に寝ている妻を蹴とばしたりすることがあったという。神経診察に異常を認めない。血液検査,血液生化学検査,頭部単純MRIに異常を認めない。
 考えられる疾患はどれか。

正解
a
国試正答率
93%

Assessment
①68歳 ⇒ 若年者の疾患との鑑別
②男性 ⇒ 女性に多

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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