問題番号 : 116D17

外見は40歳前後にみえる男性。路上にうずくまっているところを警察官に保護されたが,「自分が誰だかわからない」と言うため,警察官に伴われて来院した。身元がわかるような所持品はなかった。会話は可能で,関西弁を話したが,関西地方に住んだ記憶はないという。外傷はなく,血液検査,脳画像検査,脳波などの身体的な精査では異常はなく,保護されてからの記憶は保持されていた。
 この患者でみられる可能性が最も高い特徴はどれか。

正解
b
国試正答率
99%

Assessment
①40歳前後にみえる ⇒ 自分の年齢を覚えていない。

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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