問題番号 : 116B31

54歳の女性。半年前から駅の階段を昇るときに胸部に違和感が生じるようになったため来院した。検査の結果,冠動脈形成術が必要であると担当医から伝えられた。患者は「病状は両親や兄弟,および勤務先には伝えないでほしい」と希望を述べた。10年前から会社で勤務しており,一人暮らしである。職場の健康診断では異常を指摘されていない。
 医師の患者への適切な説明はどれか。

正解
b
国試正答率
99%

Assessment
①一人暮らしの54歳の女性
②冠動脈形成術が必要と言われ

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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