問題番号 : 116A73

18歳の男性。寮生活をしている。発熱と意識障害を主訴に救急車で搬入された。前日から38.5℃の発熱と頭痛を認めた。本日になり意味不明の言動がみられるようになったため友人が救急要請を行った。意識レベルはJCSⅡ-20。体温38.4℃。心拍数100/分,整。血圧102/70mmHg。呼吸数24/分。SpO2 99%(マスク5L/分酸素投与下)。項部硬直を認める。四肢に紫斑を認める。脳脊髄液検査:外観混濁,初圧220mmH2O(基準70~170),細胞数861/mm3(多核球790,単球71),蛋白100mg/dL,糖16mg/dL(同時血糖128mg/dL)。脳脊髄液のグラム染色ではグラム陰性双球菌と白血球による貪食像を認めた。
 正しいのはどれか。3つ選べ

正解
a, c, e
国試正答率
26%

Assessment
①寮生活をしている18歳の男性 ⇒ 集団生活である。

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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