問題番号 : 116A63

78歳の女性。1週間前から38℃台の発熱が持続し,全身倦怠感のため来院した。身長151cm,体重42kg。体温38.2℃。脈拍92/分,整。血圧84/50mmHg。胸腹部に異常所見を認めない。皮膚の乾燥や四肢に浮腫を認めない。血液生化学所見:尿素窒素24mg/dL,クレアチニン0.7mg/dL,空腹時血糖65mg/dL,Na 129mEq/L,K 5.1mEq/L,抗利尿ホルモン1.4pg/mL(基準0.5~2.0)。随時尿での尿中Naは16mEq/Lであった。
 この患者で認められる所見はどれか。

正解
e
国試正答率
65%

Assessment
①高齢女性で1週間前から38℃台の発熱と全身の倦怠感 ⇒

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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