問題番号 : 116A31

48歳の女性。口渇と全身倦怠感を主訴に来院した。 5日前に発熱と腹痛があった。 食事はいつも通り摂取している。意識は清明。体温36.8℃。脈拍84/分,整。血圧108/68mmHg。眼瞼結膜と眼球結膜に異常を認めない。腹部は平坦,軟で,肝・脾を触知しない。尿所見:蛋白(-), 糖3+ ケトン体3+,潜血(-)。血液所見:Hb 13.2g/dL,白血球9,500,血小板24万。血液生化学所見: 血糖440mg/dL,HbA1c 5.8%(基準4.6~6.2), Cペプチド0.2ng/mL(基準0.8~2.5)。
  患者への説明として適切なのはどれか

正解
b
国試正答率
98%

補助線モードの解説:

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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