問題番号 : 116A30

42歳の男性。下腹部痛と悪心を主訴に来院した。生来健康で,半年前の定期健診でも異常は指摘されなかった。朝食後に右側腹部に張る感じがあり,次第に痛みへと変わり,急速に激痛となった。うずくまってじっとしているうちに数分で痛みは一旦改善したが10分ほどで悪化し,悪心とともに嘔吐した。その後も数分から10数分の周期で痛みと悪心があり,タクシーで来院した。発熱は認めない。痛みは下方へと少しずつ移動しており来院時には右下腹部痛を認めるが,右側腹部から背部のこわばるような違和感も持続している。
 予想される所見はどれか。

正解
a
国試正答率
91%

Assessment
①42歳の男性 ⇒ 尿管結石の好発年齢
②右側腹部か

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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