問題番号 : 115F44

 85歳の女性。軽度の認知症(自立度Ⅰ)と問題行動(夜間せん妄)について要介護1の認定を受けている。訪問した介護福祉士が,処方薬(降圧薬)が不足していることに気付き,付き添って受診した。身長153cm,体重38kg。体温36.0℃。脈拍84/分,整。血圧162/88mmHg。呼吸数16/分。意識清明で問いかけには答えるが,口数が少なく,周囲を気にしておびえている様子がうかがわれる。眼瞼結膜に軽度貧血を認める。残存歯が3本のみで口腔内の衛生は不良である。皮膚はツルゴールがやや低下しており,腹部に湿疹を認め,搔破痕が著しい。四肢に外傷はないが,背部・臀部に新旧混在した複数の皮下出血斑や打撲痕を認める。介護福祉士によると,息子と2人暮らしで,息子は昼間外出していることが多く,不定期に就労しているらしいという。
 まずとるべき対応はどれか。

正解
e
国試正答率
99%

Assessment
①85歳の軽度の認知症のある女性(自立度Ⅰ)
②周囲を気

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

無料会員登録して、解説をすべて見る