問題番号 : 115E39

70歳の女性。腰背部痛を主訴に来院した。1年前に右乳癌で乳房切除術を受けたが,その後肝,肺および腰椎に転移が認められていた。薬物による抗癌治療を選択せず,通院せずに自宅での療養を希望した。1か月前から右腰背部に鈍痛を自覚し,1週前から増強するために受診した。疼痛に対しNSAIDの投与が開始されたが,疼痛で眠れないため,本日受診時に硫酸モルヒネの投与が追加された。
 今後注意すべき症状に含まれないのはどれか。

正解
c
国試正答率
92%

Assessment
①腰背部痛 ⇒ 脊椎疾患(脊椎腫瘍,脊髄腫瘍,圧迫骨折な

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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