問題番号 : 115D70

 日齢0の女児。妊娠初期の妊婦健康診査で妊娠確定後,妊婦健康診査を受診していなかった。陣痛が発来したため前医を受診し,低出生体重のため救急車で搬入された。在胎39週1日,体重2,010g,Apgarスコアは7点(1分),8点(5分)で出生した。体温36.7℃。心拍数120/分。血圧60/35mmHg。呼吸数40/分。SpO2 100%(room air)。活気不良,啼泣は弱い。第二肋間胸骨左縁にLevine 2/6の連続性雑音を認めた。血液所見:Hb 18.7g/dL,白血球10,800,血小板7.9万,IgM 350mg/dL(基準0~20)であった。妊娠初期に母親は微熱と発疹を認めたが医療機関は受診しなかったという。
 母親が妊娠中に罹患した可能性が高い疾患はどれか。2つ選べ

正解
b, c
国試正答率
48%

Assessment
Step1 日齢0の女児 低出生体重

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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