問題番号 : 115D18

56歳の男性。複視と上下肢脱力感を主訴に来院した。昨晩から見え方がおかしいと感じていたが,今朝起床時から明らかに物が二重に見えることを自覚した。さらに右上下肢も動かしにくくなったため受診した。意識は清明。神経診察では,左眼瞼は下垂し,正面視で左眼はわずかに外転位にある。瞳孔径は右2.5mm,左4.0mm。右眼の対光反射は直接,間接とも正常であるが,左眼の直接対光反射は消失。眼球運動検査で右方視時に左右に分離する複視を認めるが,左方視で複視は生じない。右上肢Barré徴候陽性である。
 想定される障害部位はどれか。

正解
c
国試正答率
89%

Assessment
①複視 ⇒ 第Ⅲ・Ⅳ・Ⅵ脳神経に関わる病変
②左眼瞼は下

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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