問題番号 : 115C51

4歳の男児。鼻出血を主訴に母親に連れられて来院した。朝から鼻出血があり,夕方になっても止まらないため心配した母親に連れられて受診した。2歳ころから鼻出血を繰り返しており,いつも止血するまでに3~4時間要した。関節内出血や筋肉内出血の既往はない。父親に同様の出血傾向がある。身長104cm,体重15.4kg。体表に出血斑を認めない。血液所見:赤血球312万,Hb 10.2g/dL,Ht 31%,白血球8,900,血小板18万,出血時間延長,PT-INR 1.0(基準0.9~1.1),APTT 48.4秒(基準対照32.2)。
 最も考えられるのはどれか。

正解
b
国試正答率
85%

Assessment
①4歳の男児,鼻出血の既往,止まりづらい鼻出血を繰り返す

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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