問題番号 : 115B37

82歳の女性。肺炎球菌性髄膜炎のため入院中である。意識障害が遷延しているため,経鼻胃管による経管栄養を開始することになった。意識レベルはJCSⅠ-3からⅡ-10で経過している。体温36.8℃。脈拍76/分。血圧120/80mmHg。呼吸数12/分。SpO2 98%(room air)。日中はベッド上で,半座位で過ごしている。
 経管栄養のための経鼻胃管について誤っているのはどれか。

正解
a
国試正答率
88%

Assessment
①82歳の女性 ⇒ 高齢女性である。
②肺炎球菌性髄膜炎

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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