問題番号 : 115B28

63歳の男性。病院の待合室で倒れているところを医療スタッフが発見した。患者の意識と自発呼吸はなく,頸動脈は触知できなかった。心停止状態と判断し,心肺蘇生を開始した。すぐに心電図モニターを装着し,胸骨圧迫を一時中断してモニター画面を確認すると,心拍数20/分の波形がみられた。このとき,患者の意識はないままで,頸動脈も触知できなかった。
 次に行うべき処置はどれか。

正解
b
国試正答率
90%

Assessment
①63歳の男性 ⇒ 高齢男性
②病院の待合室 ⇒ 心肺蘇

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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