問題番号 : 115A69

32歳の男性。会社からの帰宅後,全身倦怠感があった。38℃の発熱を認めたため少し早めに就寝した。深夜,妻が横で寝ていると,突然うめき声をあげてその後動かなくなった。呼びかけても反応せず,妻が救急車を呼びながら胸骨圧迫を施行した。救急隊到着時の心電図モニターの波形(A)を下に示す。AEDによる除細動で洞調律に戻った後,救急外来に搬送された。救急外来での12誘導心電図(B)を下に示す。
 この疾患について正しいのはどれか。2つ選べ

正解
c, d
国試正答率
82%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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