問題番号 : 115A24

 55歳の男性。夜中の記憶がないことを主訴に妻とともに来院した。数年前に不眠に対して睡眠薬を処方されて以来,継続して服用し,仕事を続けていた。経営していたレストランに2週前に泥棒が入り,ひどく落ち込んでいる様子であった。昨日,午後7時に帰宅して夕食を済ませ,午後11時に就床した。翌日の午前1時頃,少しでも本人を励まそうとする友人から,カラオケに誘う電話があり,カラオケ店にタクシーで行き宴会に参加し,午前4時頃帰宅した。帰宅後約8時間睡眠をとって午後勤務についたが,夜中のことを全く覚えていない。友人によると普通に歌い飲食したとのことであった。アルコールは全く飲めず,当日も飲酒していない。妻の話によると2か月前くらいから夜中に食事をしたり,コンビニエンスストアに行ったりしていることを,翌朝全く覚えてないことが3回あったという。
 この患者で考えられる疾患はどれか。

正解
d
国試正答率
83%

Assessment
①数年前に不眠に対して睡眠薬を処方されて以来,継続して服

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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