問題番号 : 114D60

20歳の男性。異常な言動を心配した両親に伴われて受診した。2年前に大学へ入学してからアパートで1人暮らしをしていた。1か月前に体調が優れないと言って実家に帰り,その後はほとんど自室に閉じこもって過ごしていた。1週前から「テレビで自分のことが毎日流れている」,「テレビの出演者が自分にだけわかるサインを送ってくる」,「周りの人が自分の悪口を言っている」と訴え,夜間に隣の家に向かって大声を出すなどの行動がみられるようになったという。このため両親に伴われ精神科を受診した。診察中は表情が乏しく,視線を合わせようとしない。問診に対しては小声で短く答える。大学入学以前は,発達上の問題や適応上の問題はなかった。血液検査,頭部MRI及び脳波検査に異常は認めない。
 治療薬として適切なのはどれか。

正解
d
国試正答率
98%

Assessment
①20歳の男性 ⇒ 青年期に発症する疾患を考慮
②2年前

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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