問題番号 : 114D20

22歳の男性。動悸,発汗および手指の振戦を主訴に来院した。3か月前から朝食前や夕食前に,動悸と発汗を自覚するようになった。食事を摂ると症状は消失するという。現在内服中の薬剤はない。父方祖母がグルカゴノーマに罹患している。意識は清明。身長171cm,体重62kg。脈拍68/分,整。血圧136/80mmHg。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦,軟で,肝・脾を触知しない。血液所見:赤血球464万,白血球3,900,血小板24万。血液生化学所見(朝食後2時間):尿素窒素13mg/dL,クレアチニン0.6mg/dL,血糖120mg/dL,Na 140mEq/L,K 4.0mEq/L,Cl 106mEq/L。24時間持続ブドウ糖モニターの結果を別に示す。
 診断に必要な検査はどれか。

正解
a
国試正答率
57%

Assessment
Step1 22歳の男性 動悸,発汗および手

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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