問題番号 : 114C59
25歳の初妊婦(1妊0産)。妊娠34週4日に周産期管理のため,自宅近くの産科診療所から紹介されて来院した。既往歴,家族歴に特記すべきことはない。身長160cm,体重59kg。体温36.6℃。脈拍80/分,整。血圧120/72mmHg。内診時の帯下ではBTB試験紙の色の変化はなかった。腹部超音波検査で胎児は頭位で,推定体重は2,050g,羊水指数〈AFI〉は3.8cmだった。臍帯断面の超音波像(A)及びノンストレステスト〈NST〉の結果(B)を別に示す。 説明として正しいのはどれか。2つ選べ。
画像診断:上画像参照。Assessment:
無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。