問題番号 : 114C57

43歳の男性。自営業。すぐに機嫌を損ねて怒鳴るようになったため,妻と母親に説得されて来院した。3か月前に父親が急逝してからしばらくの間,元気がなく,家族と話さなくなった。1か月前から店で必要以上にたくさん仕入れをするようになり,従業員に対して大声で怒鳴りつけるようになった。商品陳列の場所を何度も変え,始終移動させているようになった。元来ほとんど飲酒をしなかったが,毎晩飲酒をするようになったという。多弁で,感情の動きが激しく表出され,話題が際限なく広がる。本人は受診について不満であり,精神的なストレスで悲観的な考えに陥っている家族の方に治療を受けさせたいと述べている。これまでに発達上の問題はなかった。血液検査,頭部MRI及び脳波検査に異常を認めない。
 この患者にみられる症状はどれか。2つ選べ

正解
b, c
国試正答率
92%

Assessment
①43歳の男性 ⇒ 中年男性
②3か月前に父親が急逝後,

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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