問題番号 : 114C54

58歳の男性。1週前から両眼の視力低下を自覚し来院した。これまでに医療機関を受診したことはなかったという。喫煙歴は20本/日を26年間。血圧170/90mmHg。血液生化学所見:尿素窒素23mg/dL,クレアチニン1.2mg/dL,空腹時血糖160mg/dL,HbA1c 8.2%(基準4.6~6.2),トリグリセリド190mg/dL,HDLコレステロール25mg/dL,LDLコレステロール148mg/dL。視力は右0.1(0.4×-3.0D),左0.2(0.7×-2.5D)。眼圧は右15mmHg,左13mmHg。両眼の眼底写真,蛍光眼底写真,光干渉断層計〈OCT〉像および光干渉断層血管撮影写真(A)(B)を別に示す。眼底写真では点状・斑状出血,硬性白斑および軟性(綿花様)白斑を両眼に認める。光干渉断層血管撮影写真では毛細血管の減少を両眼に認める。
 診断はどれか。

正解
b
国試正答率
97%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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