問題番号 : 114B35

82歳の男性。胃癌の終末期のため自宅で最期を迎えたいという本人と家族の意向に従って在宅で緩和医療を受けていた。前日の主治医による診察時には傾眠状態であり,かろうじて呼名に反応がみられた。今朝,妻から「息をしていないようだ」と訪問看護ステーションに連絡があり,主治医が看護師とともに自宅を訪問した。呼吸は停止しており,心拍は確認できない。対光反射はなく瞳孔は散大している。他の身体所見に不審な点は認めない。
 対応として適切なのはどれか。

正解
e
国試正答率
100%

Assessment
①胃癌の終末期,緩和医療 ⇒ 診断がついた疾病での死が予

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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