問題番号 : 114B34

62歳の女性。突然の激しい頭痛のため救急車で搬入された。悪心および嘔吐を伴う強い頭痛があり,救急車を要請した。意識レベルはJCSⅠ-1。体温36.9℃。心拍数92/分,整。血圧150/88mmHg。呼吸数14/分。SpO2 100%(鼻カニューラ1 L/分酸素投与下)。神経診察では片麻痺を認めないが,右の眼瞼下垂を認める。瞳孔径は右6mm,左3mm。対光反射は左で迅速だが右で消失している。
 最も考えられるのはどれか。

正解
e
国試正答率
99%

Assessment
①突然の激しい頭痛 ⇒ この病歴だけでくも膜下出血〈SA

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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