問題番号 : 114B28

23歳の女性。全身倦怠感を主訴に受診した。2週前に市販の妊娠検査薬が陽性となり来院し,子宮内に胎嚢と10mmの胎芽を認めた。10日前から悪心を自覚し,1週前から嘔吐を繰り返し,食事がほとんど摂取できていないという。性器出血や下腹部痛の訴えはない。意識は清明。身長155cm,体重50kg。妊娠前の体重は54kgであった。体温37.1℃。脈拍84/分,整。血圧122/68mmHg。呼吸数16/分。口唇の乾燥を認める。経腟超音波検査にて頭殿長20mmの胎児と心拍動を認める。
 まず行う検査はどれか。

正解
a
国試正答率
72%

Assessment
①23歳の女性 ⇒ 妊娠可能年齢の女性
②全身倦怠感 ⇒

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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