問題番号 : 114A55

77歳の男性。血尿を主訴に来院した。3か月前から時々血尿を自覚していたが,自然に消失していたため医療機関を受診していなかった。2日前から血尿が持続するため受診した。喫煙歴は20本/日を50年間。飲酒は機会飲酒。身長165cm,体重70kg。脈拍72/分,整。血圧120/72mmHg。腹部は平坦,軟で,肝・脾を触知しない。尿所見:沈渣は赤血球100以上/HPF。血液所見:赤血球395万,Hb 12.9g/dL,Ht 38%,白血球8,100。血液生化学所見:総蛋白6.7g/dL,アルブミン3.8g/dL,尿素窒素18mg/dL,クレアチニン0.8mg/dL。尿細胞診はクラスⅤ。胸腹部造影CT(A)(B)を別に示す。
 この患者で正しいのはどれか。

正解
a
国試正答率
66%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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