56歳の女性。気が遠くなるようなめまいを主訴に来院した。 1年前に鼻翼に丘疹が出現した。皮膚サルコイドーシスと診断され,副腎皮質ステロイド外用薬の塗布により,3か月程度で皮疹は改善した。 今朝から気が遠くなるようなめまいが出現したため受診した。体温36.7℃。 脈拍40/分,整。血圧132/72mmHg。眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。頸静脈怒張を認めない。 心音と呼吸音とに異常を認めない。血液所見:赤血球414万,Hb 12.6g/dL,白血球5,400,血小板27万。血液生化学所見:総蛋白7.4g/dL,アルブミン4.3g/dL,AST 21 U/L,ALT 22 U/L,LD 261 U/L(基準120~245), CK 78 U/L(基準30~140),クレアチニン0.5mg/dL。CRP 0.1mg/dL。 胸部エックス線写真で異常を認めない。 心電図で完全房室ブロックを認める。心エコー図を別に示す。 左室駆出率は45%であった。 完全房室ブロックに対して一時的ペースメーカーを挿入した。
適切な治療はどれか。