問題番号 : 113D68

60歳の女性。1か月前から37℃台の微熱があり,1週間前に頸部のしこりに気付いた。2日前から背部,前胸部に紅斑が出現し,38℃台の発熱,倦怠感が強くなり,食事摂取もできなくなったため家族に連れられて来院した。家族歴は,母親が血液疾患のため60歳で死亡。末梢血塗抹May-Giemsa染色標本を別に示す。
 この患者が有していると考えられる疾患の原因ウイルスについて正しいのはどれか。2つ選べ

正解
b, c
国試正答率
86%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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