問題番号 : 113D48

43歳の男性。健診で白血球増多を指摘され来院した。自覚症状は特にない。体温36.5℃。脈拍84/分,整。血圧136/76mmHg。表在リンパ節を触知しない。左肋骨弓下に脾を3cm触知する。血液所見:赤血球430万,Hb 12.8g/dL,Ht 42%,白血球35,000(骨髄芽球2%,前骨髄球2%,骨髄球5%,後骨髄球7%,桿状核好中球4%,分葉核好中球60%,好酸球8%,好塩基球7%,リンパ球5%),血小板35万。血清ビタミンB12 8,600pg/mL(基準250~950)。骨髄血塗抹May-Giemsa染色標本(A),骨髄細胞染色体分析(B)及び末梢血好中球bcr/abl遺伝子のFISH解析(C)を別に示す。
 治療薬はどれか。

正解
b
国試正答率
96%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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