問題番号 : 113C28

28歳の男性。本人から面談の申し出があり産業医を訪れた。職場でストレスチェックを行った際,高ストレス者として選定され,面談指導が勧奨されたという。3か月前に実施した定期健康診断では身長172cm,体重65kg。血圧136/88mmHg。血液検査および生化学検査に異常を認めなかった。既往歴に特記すべきことはない。4か月前に新しい部署に異動し,それまでに経験のない対外折衝業務を担当することになったが,新しい業務になじめずにいた。上司や同僚ともあまり会話がなく,業務量も増加し,残業や休日出勤も必要となっていた。ここ1か月は,休日にも仕事のことが頭から離れなくなり,夜,なかなか寝付けず,朝も起きられないため,遅刻が目立つようになってきた。来所時の体重は62kg。血圧142/92mmHg。最近は,夫婦仲も悪化し,けんかが絶えないという。本人はストレスの原因は,不本意な人事異動にあると考えており,異動を強く希望している。
 産業医がまず行う対応として適切なのはどれか。

正解
c
国試正答率
87%

Assessment
①4か月前に新しい部署に異動し,新しい業務になじめない

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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